★まいんどはーと★
本当に、なんなの
あの男は?!
最低すぎる!
あんな男
「大嫌い!」
ダッシュをするのをやめて
力強くそう言った。
「く、胡桃?」
「え?!あ、るんちゃん!」
い、今の聞かれた?
「どったの?そんなに汗だくで…髪もボサボサだぞ?」
そう言って、あたしの髪を手早く
とかして
制服もきれいに直してくれた。
るんちゃんは、中学校からの友達で
ちょっとクールで美人さん。
「こんなもんかな?」
「ありがとう、るんちゃん」
「別に、いつものことだし。あー、でもワンカール入れてやりたい…」
そう言って、いつものように
あたしの髪を触りながら
そう言う。
るんちゃんは、美容師さんに
なるのが夢なのです
なので、あたしがるんちゃん
の実験用になることが度々。
「るんちゃん、今度やってね♪」
るんちゃんにやってもらった方が
美容室にいかなくて済むし
「いや、今日やる。アイロン持ってるし」
「それに、やらないと気になってししょうがない」
る、るんちゃん…
ありがたいけど、そうやって
ギラギラとしながら
あたしの髪を触りながら言うの
やめて?
「あ、ありがとう…るんちゃん」
あたしは、苦笑いしながら
るんちゃんにそう言った。
「任せろ!胡桃を、綺麗に出来るのはあたしだけだからな♪」
そう言って、ウキウキしながら
あたしに微笑んだ。
やっぱり、るんちゃんは美人で
綺麗で可愛い!
「ん?…胡桃、その唇の腫れどった?」
そう言って、あたしの唇をまじまじと
見ながらそう言った。
「え?!」
「これ、なんか誰かに殴れた感じの腫れだよな?」
な、なんで
亮二お兄ちゃんと同じ事言うの?
「あ、いや…これは」
あたしが、うろたえていると
るんちゃんがワナワナと震え出した。