★まいんどはーと★





あの後も、るんちゃんがあんな事したのに
人気が違う意味で騒がれたんだよねー。





るんちゃん…、恐るべし!




「ん?どった、胡桃?」



「え?い、…いや、なんでもないよ」



昔の事思い出してて、るんちゃんが
王子様に見えたなんて…言えない。




「…そうか?騒がしいが、ささっと行くぞ」




嫌そうな顔をしながら、その場所を見つめながらそう言った。





「あ、うん。そうだね」



あたしは、るんちゃんの後に
続いて歩き始めた。






…それにしても、なんでこんなに
騒いで集まってんだろ?



るんちゃんのファン集団も
あんな感じだったけど、るんちゃんが
嫌がってたからひそひそと集まって
るんちゃんを見つめてたっけ?




そう思いながら、あたしは
騒ぎになってる集団を見つめていた。






「ねぇー…、次はあたしと遊ぶんでしょ?」




「はぁ?違うわよ!次はあたしの番よ!」






う、うわぁ…。




モテモテですねー。




てか、そんなに遊びたかったら
みんなで遊べばいいのに。






「あー、そうだな。んじゃ3Pでもする?」







……………ッ?!。






?!?!?!?!?!





こ、この声…?!





「る、るんちゃん!は、早く行こう、てか、急ごう!」




あたしは、血相変えてそう言った。





「え…、どったんだ?急に」




いきなりだったので、不思議そうにあたしにそう言うるんちゃん。




早く、この場所から離れたい!




…てか、見つかりたくない!!




あたしは、急いでその場所から離れたかった。





「おい、胡桃?いきなり、どうしたんだ?」



慌てているあたしを、驚きながらそう言う。




「あ、えっと…。ほ、ほら!クラスとか早く見たいじゃん?だからさっ!ね?」




るんちゃんの腕を引っ張りながら
その場から離れたい一心でそう言った。




早く、…早くこの場所から立ち去りたい!




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