春夜姫
夏空は、クロに家の中へ案内されました。外は冷えます。家畜小屋でよい、と夏空は断ったのですが、王子様をぞんざいには扱えないと強く言われました。
「クロはすっかりその鳥と仲良くなったんだね」
男の子はクロの頭を撫でて、椅子に座りました。
「ずいぶん汚れているわね。泥まみれ」
奥さんが、夕飯のスープを盛り付けながら言います。
「どれ、拭いてやろうか」
ご主人が立ち上がり、ぼろを手にしてクロと夏空の方へ来ました。クロがとっさに夏空へ言います。
「バタバタと暴れるんだ。君はわざと泥をまとっているんだろう?」
夏空ば言われた通り、ご主人が手を伸ばすと捕まらないように暴れました。困っているご主人に、クロはクウンと鳴きました。ご主人は
「そうなのか」
と、奥さんと男の子に聞こえないような小さな声で返事をしました。
「クロはすっかりその鳥と仲良くなったんだね」
男の子はクロの頭を撫でて、椅子に座りました。
「ずいぶん汚れているわね。泥まみれ」
奥さんが、夕飯のスープを盛り付けながら言います。
「どれ、拭いてやろうか」
ご主人が立ち上がり、ぼろを手にしてクロと夏空の方へ来ました。クロがとっさに夏空へ言います。
「バタバタと暴れるんだ。君はわざと泥をまとっているんだろう?」
夏空ば言われた通り、ご主人が手を伸ばすと捕まらないように暴れました。困っているご主人に、クロはクウンと鳴きました。ご主人は
「そうなのか」
と、奥さんと男の子に聞こえないような小さな声で返事をしました。