赤の世界
「おい!景!この目覚ましどーやって止めるんだよ!」
「う…るさ…」
洋楽の流れ出す
煩い目覚ましが止まらない。
ボタンを押しても反応がなく
仕方なしに俺は
床で寝ていた景を叩き起こす。
止まらない目覚ましと
俺の声とに耳を塞ごうと
景が一層布団の中に入った。
「ふっざけんな、起きろっ!!」
「~~っ!なんでお前はそう朝ばっか騒がしいんだよ!」
景がやっと目を覚まして
目覚ましを切った。
「へー、これボタンひねるんだ」
「つーか、前泊まった時も説明しなかったっけ?」
なかなか起きない景に
呆れていた俺だが
今度は景に呆れ顔をされる。
「まぁいーや。朝飯取ってくる」
景がキッチンへと出て行って
一段と部屋がしんとした。
さっきまで
あんなに騒いでいたのに。