魅惑のヴァンパイア
「最近、人間を買ったとは噂で聞いていたけど、こんな美味しそうな匂いのする人間だとは思ってなかったわ」


「食べるために買ったのではない」


「じゃあまさか、慰め用……ではないわよね。あなたともあろう人が、こんな小娘に発情するなんて……」


ドクン。


図星をつかれて、心臓を鷲づかみにされたようだった。


彼女の言わんとしている意味が分かってしまった。


慰め用……。


私は、慰め用なの? 


ただの……道具?


分かっていたつもりだったけれど、直接言われると胸が痛んだ。


「シャオンは……ペットだ」


シャオンという名前を聞いて、エリザベスは動きを止めた。
< 102 / 431 >

この作品をシェア

pagetop