魅惑のヴァンパイア
「ねぇ、ヴラド、踊りましょう」


私の様子に、すっかり気を良くしたエリザベスは、ヴラドの手を取って大きなダンスフロアへと誘った。


「だが……」


ちらりとヴラドが私を見た。


「どうぞ。私はここにいますから」


精一杯の満面の笑みでヴラドに言った。


エリザベスは半強制的にヴラドを引っ張っていった。


二人がダンスフロアで踊りだすと、周りの魔物やヴァンパイア達から、ホゥとため息が漏れた。


ヴァンパイアは皆、全体的に美しかったけれど、この二人の美しさは群を抜いていた。


誰もが認める、お似合いのカップル。
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