魅惑のヴァンパイア
 今でさえ近すぎるくらいなのに、ピーターは腰に回した手に力を入れて、もっと密着してくる。


ヴラド以外の人と、こんなに触れ合ったことは初めてなので、自然と顔が真っ赤になってしまう。


「見てごらん、ヴラドとエリザベスはもっとくっついているよ」


耳元で囁かれ、遠くで踊っているヴラドを見ると、バチっと目が合った。


 エリザベスの腰に手を回して、今にもキスができそうなくらい密着しているのに、ピーターと踊っている私を見て、あからさまに渋面を作っていた。


ぎゅっ……。


私もピーターの腰に手を回し、胸を密着させた。
< 107 / 431 >

この作品をシェア

pagetop