魅惑のヴァンパイア
玄関ホールを抜けると、天井の高い大広間が広がっていた。
王宮内には赤の絨毯が道を指し示し、脇には沢山の燭台と、それに交互するように飾られた絵画が並んでいる。
「まだ王が亡くなったことは外部には知らせていないのです」
テイル大臣は、周りに人がいないにも関わらず、小声で言った。
大臣は、ヴラドが王家の血筋をひく者と知っている数少ない内の一人だった。
小さな頃から世話になっていた人で、顔を見ると少し安心した。
何しろ、王宮に入るのは数百年ぶりだった。
「王が死んだということは、事実なのですね?」
暗い面持ちで尋ねた。
「ええ。何者かに侵入され、心臓を一突きでした」
その言葉に、ヴラドは自分の心臓が剣で刺されたように胸が痛んだ。
いくつもの階段と、廊下を渡り、奥の一室へと案内された。
黒い扉が重厚感を表している。
二匹の龍が絡まりあった装飾が描かれており、どの扉よりも分厚かった。
テイル大臣は、まるで玄関の扉にあるような、取っ手のついた呼び鈴でトントンと叩いた。
王宮内には赤の絨毯が道を指し示し、脇には沢山の燭台と、それに交互するように飾られた絵画が並んでいる。
「まだ王が亡くなったことは外部には知らせていないのです」
テイル大臣は、周りに人がいないにも関わらず、小声で言った。
大臣は、ヴラドが王家の血筋をひく者と知っている数少ない内の一人だった。
小さな頃から世話になっていた人で、顔を見ると少し安心した。
何しろ、王宮に入るのは数百年ぶりだった。
「王が死んだということは、事実なのですね?」
暗い面持ちで尋ねた。
「ええ。何者かに侵入され、心臓を一突きでした」
その言葉に、ヴラドは自分の心臓が剣で刺されたように胸が痛んだ。
いくつもの階段と、廊下を渡り、奥の一室へと案内された。
黒い扉が重厚感を表している。
二匹の龍が絡まりあった装飾が描かれており、どの扉よりも分厚かった。
テイル大臣は、まるで玄関の扉にあるような、取っ手のついた呼び鈴でトントンと叩いた。