魅惑のヴァンパイア
「わたくしには何も……」


 煮え切らない様子の執事に、一番聞きたかったことを質問した。


「ヴラドは……王の血を引いているのか?」


 長年ずっと不思議だった。


ヴラドの能力と、莫大な財産。


そして、今回の皆の慌て方。


ヴラドが王子だとすれば、色々な謎が全て一本の線で繋がるのだ。


「わたくしは執事ですから、何も存じ上げておりません」


ありきたりな返答に、侮辱の意味を含めて「ふんっ」と鼻で笑った。
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