魅惑のヴァンパイア
  *   *   *


吹き抜けの天井に、磨き上げられた大理石の床。


垂木から吊り上げられた絢爛豪華なシャンデリアは、妖しく微笑むヴァンパイア達を明々と輝かせた。


ピーターは、ヴァンパイアの中でも選ばれた者しか座れない、奥の一段高くなっている場所で、ゆっくりとシャンパンを飲んでいた。


美しく着飾った女達と戯れる気は起きなかった。


ヴラドが社交界から姿を消しただけで、会場全体の盛り上がりも欠けているように見えた。
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