魅惑のヴァンパイア
――――…


「……闇の秘密結社か。随分物騒な輩に好かれたもんだな」


ヴラドは偽の大臣に連れられ、組織の隠れ家に行ったことを話した。


「で、奴らの目的は分かったのか?」


「……ああ。長年根絶しようとしていた相手が、まさか俺を崇め、俺の為に行動していたなんて思いもよらなかったさ」


ヴラドは複雑そうな顔で、じっと絨毯を見つめた。


「どうして奴らはそこまでしてお前を王にしたがるんだ? 確かにお前は頭もいいし、力もある。正統な王の血統を持っているなら、盆暗な三人の王子よりもお前が最適だと思う。でも、王を暗殺してまで……。それにお前が王にならなかったら暗殺をし続けるって、頭おかしいんじゃないのか? そいつら」


 ヴラドは自嘲するように、口元を歪めた。


「重大な秘密が隠されていたんだよ」


「……重大な秘密?」
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