魅惑のヴァンパイア
予想もしなかった答えに、ヴラドは慌てて言った。


「しかし、現実ではヴァンパイアと人間が心の底から愛し合えば子供ができて、女の方が死んでしまいます!」


『そうじゃ、真に愛し合えば子供ができる。わらわはヴァンパイアと人間が愛する方法を生み出したのじゃ』


「ですが、死んでは意味がないじゃないですか!」


『愛する男との子供を産めるのじゃ。女にとってこれほどの喜びはあるまい。どうして命など惜しむことがあろうか』


 ヴラドは余りにも自分が聞いていた話とは違うので言葉に詰まってしまった。


 死の呪いは、ヴァンパイアと人間が愛することを禁じた呪いだと思っていた。


 しかし、その逆だったとは考えもしなかったからだ。


 ヴラドは頭を整理するために大きく深呼吸をして、静かに語りだした。
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