魅惑のヴァンパイア
『人間界と魔界が一つの世界で繋がっていた時代……。


ヴァンパイアは全ての生き物の中で一番強く、神のように畏れられていた。


 人間はヴァンパイアにとって食料でしかなく、家畜同然。


 家畜と主との間に愛など芽生えるはずもなく、人間には意思など存在しないと思われておった。


 人間は獣同然に山でひっそりと暮らし、ヴァンパイアや魔物に見つからないように隠れて生きていた。


 わらわも15歳までは小さな集落で密やかに暮らしておった。


 だが或る日、鳥や獣と夢中になって川辺で遊んでいた時に運悪く王宮のヴァンパイアに見つかってしまったのじゃ。


 わらわは夢中になって逃げた。


 けれど、魔力を持つヴァンパイアから逃げられるはずもなく、わらわは非道なヴァンパイアに捕まってしまったのじゃ。


王宮に捕まったわらわは、身体を洗われ、美味しい食事と綺麗なドレスを与えられた。
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