魅惑のヴァンパイア
 私はヴラドの身体から逃れて、呆れながら言った。


「どうしてシャオンがここにいる!」


 本物だと分かったヴラドは、途端に怒るように慌て出した。


「ヴラドを助けに来たの」


「俺を?」


「ヴラドに強く呼ばれたから。ヴラドがピンチだと思って駆けつけてきたんだよ」


「俺がシャオンを呼んだ? 確かにいつもシャオンのことは想っていたが。だがどうやって?」


「死界に行ける宝石を、ラシードたちは作ってたみたい。
でも、それじゃ死界の長には会えないんだって。

だから使わなかったらしいんだけど、ヴラドの身体がなくなって、心配したラシードが死界に行こうとしてた所を、私が見つけて代わりに来ちゃったってわけ」


「なんだってラシードは、そんな危険なことをシャオンにさせたんだ!」


「私の方が、ヴラドの会える可能性が高いと判断したんだと思う。
それに、やっぱり会えた。

私、死界に来てからずっと、ヴラドが私を呼ぶ声が聴こえてたの。
だから辿りつけたんだよ」


 私はヴラドの手を握りしめて、瞳を真っ直ぐ見つめて言った。
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