魅惑のヴァンパイア
「会いたかった、シャオン」
ヴラドは私の髪を指ですき、その手を下に降ろして頬を撫でると、柔らかい唇を、私の唇に押し付けてきた。
唇が重なり合い、お互いを抱きしめた。
強く強く抱きしめ合うと、ヴラドが再び押し倒そうとしてきたので、慌てて唇を離した。
「ダメよ、ヴラド。こんなことしてる暇はないの。私には時間がないんだから」
「こんなこと? 俺にはこれ以上に重要なことはないんだが……」
「私はヴラドを助けに来たんだから。ここは危険な場所よ。早く抜け出さなきゃ」
「うむ。だが、方向が分からなくてだな」