魅惑のヴァンパイア
「行こう、ヴラド」


 手を繋いで歩き出そうとすると、さっき閃光が光った時に逃げていった黒い物体が、視界の隅を横切った。


「ねぇヴラド。なんかいる……」


「ああアレか。ずっと俺をつけてるんだ。

でも今の所、俺を襲う気はないらしい。無視すればいいさ」


「……うん」


 ここを抜ければついてこなくなるだろうとは思っても、なんだか嫌な予感がして妙に気になってしまった。


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