魅惑のヴァンパイア
「おい、シャオン。あれを見ろ!」


 ヴラドは遠くの一点を指さして目を輝かせた。


 ヴラドが指した方向には、光輝く天の川のようなものが横に流れていた。


「あれが……光の道?」


 私が言うと、「恐らくな。あの中に入ろうとした所で、何者かに邪魔されて死界の奥へと迷い込んでしまったんだ」とヴラドは言った。


 良かった、間に合った。


 私の残りの時間はどのくらいか分からないけれど、もうここまで来れば大丈夫だろう。


「さあ、一緒に行こう」


 ヴラドに手を引っ張られ、私は笑顔で大きく頷いた。


 指を絡ませ、しっかりと手を握りながら、光の道に向かって歩き出した。
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