魅惑のヴァンパイア
そして、黒い穴から抜け出すと、ようやく息ができるようになって、ゴホゴホとむせ返った。


 身体は不思議と濡れていなかった。


座り込んで、斜め下を見ると、ヴラドが横たわっていた。


「ヴラド!」


 青ざめ横たわるヴラドの口元に、耳を寄せると、ヴラドの吐息が耳にかかった。


 良かった、生きてる。


 目の前を見ると、横に無限に続いているような光の道があった。


縦幅はそんなに大きくない。


2メートル程だった。


 眠るヴラドの身体を引きずって、光の道へ足を踏み入れると、世界が一転して変わった。
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