魅惑のヴァンパイア
どこまでも続く闇の世界だったのが、今度はどこまでも続く光の世界になった。


そんなに大きくないように見えていた光の道は、中に入ると宇宙のように広くなる。


 真っ白な世界に、ホタルの光のような球粒が、横にゆらゆらと泳いでいった。


沢山の球粒は、大きさや光の強さも様々異なっていた。


 きっと、この球粒は魂だろう。


魂は、みな同じ方向に泳いでいく。


 私は、ヴラドの頭を膝の上に乗せて、ゆらゆらと泳いでいく光の粒を眺めていた。


 ペンライトは、力を失ったのか、もうほとんど光を放っていなかった。


私に残された時間も、あと僅かだろう。


 ヴラドの髪を指ですき、頬を撫でた。


 一足早めに、魔界で待ってるから。


無事に戻ってきてね。


 私は腰を折って、ヴラドの唇に、自分に唇を重ねた。


「ヴラド、愛してる」
< 378 / 431 >

この作品をシェア

pagetop