魅惑のヴァンパイア
「光の道を歩いてたら、やけに強く光る球を見つけてな。
なんだか懐かしいかんじがして近付いてみたら、バドの魂だったから、掴み取って持ってきた」


 なななな、何がなんだかさっぱり分からない。


 バドは死んだけど……ヴラドに拾われて戻ってきたってこと? 


 なんだそりゃ!!


 バドは小川を飛ぶように水面ギリギリを空中移動してこちらに来た。


「わたくしも未だによく分からないのですが、『あの後』気が付いたらまるで光る宇宙に漂っているような、真っ白な空間にいまして、流れに身を任せて進んでいましたら、遠くの向こう側からご主人様が歩いてきましてね」


「そう、それで『なんだよお前死んだのか』って言ったら、申し訳なさそうに小さく光るから、『まあいい、帰るぞ』って言って連れてきたんだ」


ヴラドは当然のように言っているけど……。


それって、あの世に行く最中だったバドを無理矢理この世に連れてきたってことだよね?


「え……それって大丈夫なの?」


「知らん。帰り道にバドがいたんだ。一緒に連れて帰るのは当たり前だろう?」


 ヴラドの俺様発言に、バドは苦笑いしながらも生き返れたことに喜んでいるようだった。


 まぁ、例え禁忌を冒していたとしても、バドが生き返ったことは最高に喜ばしいことにかわりないか!
< 390 / 431 >

この作品をシェア

pagetop