魅惑のヴァンパイア
「そうです。母は傷ついた王と出会い、その心を癒した。
ですが母は身分が低かった。
身分が低いせいで王妃に殺されたのは、実は私の母のことだったのです」
ラシードは、淡々と自らの生い立ちを話し始めた。
誰も知らない、秘密の過去を。
「王は……、ヴラド様を自分の後継者として育てるつもりでした。
しかし、人間との間にできた子供だと世間にバレたら王になれないどころか迫害される恐れもあります。
そこで王が考えたのは身代わりの母親でした」
「身代わりの母親?」
精鋭部隊の一人が思わず聞き返した。
ラシードはその一人に向かってコクリと頷くと、再び話を続けた。
「突然子供ができたと発表するのはおかしい。
隠し子だと言っても、母親の素性を調べられたら終わりです。
ですから、王は新たにヴァンパイアの子供を作り、子供を取り替える計画を立てたのです。
幼いヴラド様を次期王に君臨させるために」
「そんな……」
後ろの方で聞いていた女が口に手を当てて、呟いた。
ヴラドは表情一つ変えずに聞いていた。
ですが母は身分が低かった。
身分が低いせいで王妃に殺されたのは、実は私の母のことだったのです」
ラシードは、淡々と自らの生い立ちを話し始めた。
誰も知らない、秘密の過去を。
「王は……、ヴラド様を自分の後継者として育てるつもりでした。
しかし、人間との間にできた子供だと世間にバレたら王になれないどころか迫害される恐れもあります。
そこで王が考えたのは身代わりの母親でした」
「身代わりの母親?」
精鋭部隊の一人が思わず聞き返した。
ラシードはその一人に向かってコクリと頷くと、再び話を続けた。
「突然子供ができたと発表するのはおかしい。
隠し子だと言っても、母親の素性を調べられたら終わりです。
ですから、王は新たにヴァンパイアの子供を作り、子供を取り替える計画を立てたのです。
幼いヴラド様を次期王に君臨させるために」
「そんな……」
後ろの方で聞いていた女が口に手を当てて、呟いた。
ヴラドは表情一つ変えずに聞いていた。