都会の魔女
「ある日、僕がいつものように倉庫番をしていると
立派な樽に入った高級そうなお酒が届けられた。

ちょっと舐めてみたら、これがまた夢心地な味だった。

軽く1杯のつもりが2杯。
2杯のつもりが3杯・・・

で、気が付いたら樽の中は空っぽさ。

実はそのお酒はネビロス様が部下に申しつけて取り寄せた
大切なお酒だったんだ。

当然 ネビロス様はカンカンだった。

僕は三日三晩拷問され、今までの盗み食いの事も白状した。

そして結局ネビロス様の所を追放されてしまった。

しかもその時、罰としてある呪いをかけられてね・・・」

そう言ってアビーがペロッと舌を出すと
その舌の先には、何かの文字のような焼印があった。
< 239 / 345 >

この作品をシェア

pagetop