都会の魔女
「涙?」
「そう、涙。
魔女の流した新鮮な涙を飲めば
かけられた呪いの苦しみから解放されると言われている。
ね、だから
君の涙ちょうだい。」
アビーは手を合わせてイシュにお願いした。
「涙なんて生まれてこの方322年間、一度も流したことなんてないわ。
私なんかより、他をあたった方がいいんじゃない?」
「えー、そんなぁ・・・
世界中の魔女を探し歩いて300年。
今まで199人の魔女に出会って、その度にみんなにお願いしてみたけど
いずれの魔女も答えはNO。
ひどい時なんて、まともに話も聞いてもらえずに
ホウキで追いかけまわされたことだってあるんだから。」
「そう、涙。
魔女の流した新鮮な涙を飲めば
かけられた呪いの苦しみから解放されると言われている。
ね、だから
君の涙ちょうだい。」
アビーは手を合わせてイシュにお願いした。
「涙なんて生まれてこの方322年間、一度も流したことなんてないわ。
私なんかより、他をあたった方がいいんじゃない?」
「えー、そんなぁ・・・
世界中の魔女を探し歩いて300年。
今まで199人の魔女に出会って、その度にみんなにお願いしてみたけど
いずれの魔女も答えはNO。
ひどい時なんて、まともに話も聞いてもらえずに
ホウキで追いかけまわされたことだってあるんだから。」