都会の魔女
病院を出て駅まで歩く途中、小さな和菓子屋さんが店先で団子を焼いていた。

幸子は
「いい匂い。

そう言えば今日は、朝から何にも食べてないもんね。

1本買おうっか。」

そう言って幸子はみたらし団子を2本買ってくると、
近くの公園に行き二人でベンチに座った。

目の前の砂場では小さな子供が砂山を作って遊んでいる。

後ろの広場では中学生くらいの子供たちがサッカーをしていた。

どこにでもある夕方の公園の風景だった。
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