都会の魔女
母の気持ちを初めて知ったりさ子は、今まで幸子に対して辛く当っていたことを反省した。

「ママ・・・」

幸子はもう一口、団子を食べながら言った。

「でも りさ子の言ったとおりかもね。

パパが帰ってこなくてストレスがたまってたのかも。

りさ子がそんなに嫌だったって気が付かなくて。

これからは気を付けるから、許してね。」

幸子はりさ子の方を向いて頭を下げた。
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