都会の魔女
「もういいよ。

私の方こそゴメン。
ママの気持ち知らなくて・・・

これからはできるだけママの話も聞くようにするから。

ママ、頭を上げて。」

そう言って りさ子は頭を下げる母の体を起こした。

幸子は嬉しそうに
「ありがとう。
じゃあ、仲直りね。」
と、言ってりさ子と握手を交わした。

そして
「これ早く食べて、家に帰って
ご飯作ろうっか。」
と言って残りの団子を食べようと大きな口を開けた。

その時
背後で誰かが叫ぶ声がした。
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