Call My Name
第七章 荒れ狂う環境
今夜もカラオケで、オールをすることになった

今日のメンバーは、3年と1年が入り乱れている

大人数だ

全部で何人いるかわからねえけど…多すぎて面倒くさい

もうすこし、ここで過ごしたら家に帰りたい

一人になりたい

ほっと一息つきたいんだ

あいつらの、ツマラナイ感情に付き合ってるのがかったるい

俺はトイレから戻ってくると、男たちがカラオケ店の隅でどこかに電話しているのが見えた

何やってんだ?

『明日、少し早めに学校に来い。話がある。断るなよ? 断ったら、菅原が痛い目を見る。教室、見ただろ? あれはまだ序の口だよ。もっと酷いことをする。それが嫌なら、菅原に気づかれないように、早く学校に来い』

トールの声が曲の合間から、聞こえてきた

あ? どこに電話してんだよ

俺はトールの耳にある携帯を見る

もしかして…俺の?

俺の携帯でどこに電話してんだよ

俺は大股で、トールたちの集団に近づく

「何やってんだよ」

俺の声に、トールたちが背筋を伸ばして振り返った

「あ…えっと」

「俺の携帯で、どこに電話してんだよっ」

俺はトールから携帯を奪うと、履歴を調べた

は? 瑞那に電話したのか?



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