Curvilinear.8

俺はタバコに火をつけて一服タイム…するはずだった…
何かがおかしい…
屋上から下を見ると街灯はついているのだが民家には灯りがついてなかった…
「なっ…これってどういう意味なんだ…」



俺はタバコを消して駆け足で職員室へ向かった…
「矢野！！」
「ん？なんだ草沼…血相変えて…」
「外を見てくれ！！」
「あぁ？」
矢野は暗くなった風景を覗いてみた…
「気づいたか？」
「………あぁ…民家にゃぁ灯りがねぇ…」
「だろ？これってまさか…」
「学校どころじゃねぇって事かよ…街全体取り残されてんのか俺達８人は…」
「まさか俺達本当に『神隠し』にあってるんじゃぁ…」
「いや…ならなんで俺達８人学校から出られないんだ？そしてなんでいきなり他の生徒らも消えたんだ？」
「わっわかんねぇ…」
「だろ？………草沼…これは俺の憶測だが…これは神隠しじゃねぇ誰かの実験に付き合わされてる気がするんだ…」
「なっ…なんだって？」
「確証は掴めねぇが…可能性なら高い話だ…」
「…随分と怖い事言うじゃねぇかよ矢野…」
「いや…かえってそう言う見方をしねぇと気分が晴れねーんだよ…そうしねぇとあの『見えない壁』の原理…予想出来ねーし」
「なる程な…」
「しかし草沼…」
「なんだよ？」
「こうも緊迫感がねぇと盛り上がりにかけねぇか？」
「何を呑気に…みんな気を使ってんだよ…本当ならみんなパニクってるぜ全く…友也の仕切りが上手いからこうして落ち着いてられる…」
「お前だって立派に仕切ってるじゃねぇか？」
「はっ…適当にごまかしてるだけだよ俺の場合」
「…この調子でみんなをバックアップしてくれ…どうやら１日２日じゃ終われそうもねぇ…」
「な………わかった…頑張ってみるよ」
「あぁ…」