恐い‥けど好き..





一夜は少し反応して

アタシの手を掴んだ。

一夜の髪から手を離されて、

小さい声で話しかけられた。

「なんだ‥‥」

少し戸惑いながら答えた。

「‥髪‥綺麗だなって‥」

「お前の髪も綺麗じゃん‥‥」

一夜は微笑みながら

アタシの髪に触れた。

胸が高鳴るのがわかる‥

必死に抑えて、一夜を見た。


視線が絡み合って


一夜が真面目な顔で

近づいてくるのが分かる、

唇が触れそうになった時

一夜が壁に手をついた、

アタシの肩に顔をうずめて言った

「‥‥‥‥‥悪い‥」

ドキドキしながら答えた

「‥‥ぅうん」

「‥お前さ‥緊張しすぎ。」
「‥するよ普通‥‥」

「‥俺‥希望あんの?‥」

「‥‥‥‥‥え?」

「‥‥嫌われてるわけじゃ‥ねえんだな‥」

「‥嫌う要素ないじゃん‥てゆか一夜が嫌ってるんじゃん。」

「‥嫌ってねーよ‥‥」

「そっか‥‥‥落ち着くね‥一夜にこうやってされると」

「‥‥俺は落ち着かないんだけど‥‥」

「‥‥‥はいはい」






なんて会話をしていたら

チャイムがなったから

半ば逃げながら、教室に向かった










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