ダンディ★ライオンの秘密の恋愛講座
「えっと……それは。
獅子谷って言う名字から、とか。
キザで、ライオンみたいにわがまま……いやいや。
おしゃれで、堂々としているからって言う話は聞いていますけど……」
「そう。
世間一般の刹那のイメージは、うぬぼれ屋の、ライオンってところですから、ね」
言って、那由他さんはちらっと笑った。
うぬぼれ屋の、ライオン!
確かに、刹那のイメージって、それだ。
だけども、さすがに那由他さんの後に続いて笑うわけにもいかず、困っていると。
那由他さんは、もう一度ほほ笑んだ。
「でも、ね。
ダンディ・ライオンってきちんと日本語に訳すると『たんぽぽ』って言う意味になるんですよ。
本当の刹那のイメージは、獅子ではなく、あの花にそっくりです」
「たんぽぽ!」
春一番に咲く、あの黄色い花!
それ、那由他さんは、ともかく。
刹那には、絶対合わないから……!
「おやおや。
信じられないって顔をしていますね?」
「だって、ねぇ」
戸惑うわたしに、那由他さんは、片目をつむって見せた。
「でも、本当にたんぽぽなんです。
アイツが生まれた時から付きあっている私が言うんですから」
獅子谷って言う名字から、とか。
キザで、ライオンみたいにわがまま……いやいや。
おしゃれで、堂々としているからって言う話は聞いていますけど……」
「そう。
世間一般の刹那のイメージは、うぬぼれ屋の、ライオンってところですから、ね」
言って、那由他さんはちらっと笑った。
うぬぼれ屋の、ライオン!
確かに、刹那のイメージって、それだ。
だけども、さすがに那由他さんの後に続いて笑うわけにもいかず、困っていると。
那由他さんは、もう一度ほほ笑んだ。
「でも、ね。
ダンディ・ライオンってきちんと日本語に訳すると『たんぽぽ』って言う意味になるんですよ。
本当の刹那のイメージは、獅子ではなく、あの花にそっくりです」
「たんぽぽ!」
春一番に咲く、あの黄色い花!
それ、那由他さんは、ともかく。
刹那には、絶対合わないから……!
「おやおや。
信じられないって顔をしていますね?」
「だって、ねぇ」
戸惑うわたしに、那由他さんは、片目をつむって見せた。
「でも、本当にたんぽぽなんです。
アイツが生まれた時から付きあっている私が言うんですから」