オレの宝物。それは君の笑顔【完】
主将の耳にも、例の噂が届いたらしい。


ゴールデンウィークの大会に、オレはスタメン出場することができた。


1日目は、圧勝。


「作戦」の成功もあって、オレたちは有頂天になっていた。




2日目。


宿敵K学園との対戦が始まってすぐ、オレたちは激しく動揺した。


香奈が試合を見に来てしまったのだ。


「マズイよ。なんで来るなって言っとかなかったんだよ」


そばにいた英治がささやいたが、もう、後の祭り。


これが最後の試合になるかもしれない。


オレは覚悟を決めたのだが。




何日たっても、主将はなんの制裁も加えて来なかった。


「この前の試合で、タカの戦力が必要だって、改めてわかったんじゃね?」

「そうだよ、きっと」

「……そうだよな」


やはり浅はかなオレたちは、主将を甘く見ていたのだった。

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