オレの宝物。それは君の笑顔【完】
翌日、オレたちは高校生になって初めて、まともなデートをした。


そして7時過ぎ。


香奈を家まで送って行った。


「じゃあ、また明日な」


つないでいた手をオレが放すと、


「……もう帰っちゃうの?」


香奈は寂しそうな顔をした。


「今日は帰るよ」

「ダメ。まだ、帰らないで――」


香奈がオレの背中に手を回してきた。


「な、なに? どうしたんだよ」


部活後、ピアノ室に寄った時はすんなり見送ってくれるのに。

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