クロノス。



えっ……?


俺は聞き間違いかと思い、
耳を疑った。


「お母さんもお父さんも
いつも深夜まで働いてて
一人が淋しかった。
でも、仕方ないんだ。
私…性格悪いから」


時田さんは泣いていた。


静かにポタリと涙が落ちた。


< 127 / 152 >

この作品をシェア

pagetop