きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
「ぅちさ、明日は行きたいとこがあんねんけど・・・」


突然、馨が言い出した。


「ん〜?急にどうしたん?行きたいとこてどこ?」


私は馨に聞いた。


「ん・・・
四条大宮の近くに新撰組の屯所跡とかあって行きたいねんけど。」


新撰組・・・
聞いた瞬間、私の胸には懐かしさが込み上げてくる・・・


これは何?


なんだろう・・・


「別にええけど・・・
馨、新撰組好きなん?」


私は胸の懐かしさを感じながら馨に聞いた。


「ちょっとね・・・」


何だか歯切れの悪い馨・・・


「ま、ええんちゃう?時間はあるんやし。」


涼が言った。


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