きみ、いとほし〜幕末純愛抄〜
土方さんの言葉を聞いて、土方さんの思いの強さを知った気がした。


「俺はかっちゃん・・・近藤さんを武士にしてやりてぇ。そのためなら俺は何だってする。鬼にだってなってやる。」


その言葉を聞いた私は何も言えなかった。

私は土方さんの力に、支えになりたいと思い始めた。


「おっと、悪ぃな。ついつい話すぎた。」



「土方さん。私、土方さんの力になりたいです。私にできる事があるなら手伝わせて下さい。」


思わず私は口に出してた。


「ははっ。何だよ、急に。お前は今の仕事をしてくれてるだけで、十分役に立ってるさ。」


そう言った土方さんは今までにないくらい優しい顔で笑っていた。


ああ。

私、土方さんの事が好きなんだ。


私はこの時、初めて自分の気持ちに気付いた・・・




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