イジワルな俺様の秘密ライフ


「連絡先?

俺の教えてなかったか?

じゃ赤外線──」

「誰があんたの連絡先って言ったのよ、ケバ子よケバ子。

ってそうか!
新入りの手土産としては悪くないかもね。

よし、寄越して」



「オマエ偉そうだな……

ま、そんなオマエも嫌いじゃないが。

…………つけてたのか、それ」



海翔さまの視線の先には、あの日つけられた四葉とKのストラップ。



「ん? まぁ……ね」



ちょっと気恥ずかしくなって、自分のケータイの画面をみつめる。



ちらっと視線をあげると、真っ赤になった海翔さまが見えた。



お、怒ってるのかな……

でもつけたのは海翔さまだし、

プ、プレゼントだし。



あ、もしかしたらこれのお代も返済金に含まれたりするのかな……?



< 140 / 290 >

この作品をシェア

pagetop