イジワルな俺様の秘密ライフ


「何って、指輪」



そんなこたぁわかっちょる!!



「こ、これ……」


ガクガクと震える全身をそのままに、

目線は一点に集中している。



薬指につけられた、それに。



こ、これ……だ、だいあもんどとか言う、私みたいな平々凡々な高校生が持ってちゃいけないものなんじゃないですかね?



しかもなんかメッチャきらんきらんしてるし、

むっちゃでかいし、

さぞやお高くてあらせられるんじゃなかろうでしょうかっ……!



あわあわと錯乱気味の私だったけど、

受け取るわけにはいかないという理性はちゃんと働いたようで。


指輪を抜き取り、海翔に突きだしていた。



「か、返す……!」


「……は?」


眉間にしわを寄せ、最高に不機嫌な顔つきで睨みを飛ばしてくる海翔。



負けじと再び大きな声でいう。



「これ、返す……!」


「……マジで言ってんの?」



こくりと頷いた私を見て、海翔は自分の頭に手をあてた。



だって、こんな流れでなにかを受け取るなんて有り得ないし。


こんな豪華なものは私に似合わないし。


どう扱ったらいいのかもわからないし。


受け取れるわけがないよ……


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