裏表プリンス
あれ?何かサラッとはぐらかされちゃったよ悲しいね。
しかも『今の事に関して何も聞くな』ってオーラがめっちゃ漂ってるから聞くに聞けないよね。
でも気になる、どうする私!!
勉強する準備をせずに違う事を考える私の額を目掛けて消しゴムが飛んで来た。
「あだっ!!何すんのよ!?」
「馬鹿な事考えてる暇があんなら、とっとと教科書ノート開けバカ伊桜」
「だからって消しゴム投げなくたっていーじゃんか!!」
「ハイハイ、黙って教科書開けバカ」
額をさすりながら当たって跳ね返った消しゴムを拾い座り直すと、煉はシャーペンを手に取り既に勉強モード。
私は急いで教科書とノートを開き、勉強会が始まった。
流石は学年1位、教え方に無駄がなくてとてもわかり易い。
そして時折さり気なくシャーペンを回す仕草が、何故か悔しい程に格好良い。