俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~
リビングに入り、ハンガーにかけられてあるピンクのエプロンを手早く付ける。
勉強はまったく出来ないけど、実は料理は“少し”は出来たりする。
あまり凝ったモノは作れないけど、基本的な作業は出来ているつもりでいるし、お父さんとお母さんも味について何も言わないし。
「今日は何作ろっかなー」
頭の回転が鈍い為、冷蔵庫の余りモノで何か作る、という器用な作業が出来ないあたしは、キッチンに置いてある料理本を手に取る。
オムライスは、卵を包む時に苦戦しすぎて、肩を痛めちゃうからNG。
お味噌汁は昨日食べたし、和食自体最近食べ過ぎて、若干飽きてきてるしな。
適当にペラペラ捲っていると、“カルボナーラ”の六文字がお見えした。
作り方を見ると―――思っていたよりも簡単。
材料も―――ちょうど冷蔵庫にある。
「よし!今日はカルボナーラにしよ!」
初めて作るけど、本を見ながらやるし、どうにかなるでしょ!
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