俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~



…と、思っていたあたしは、大バカモノでした。チーン。


目の前にあるのは、茹でたばかりのパスタ麺。


一件上手く茹で上がっているように見えるのだが、あたしの手違いにより、茹でる時に塩ではなく、まさかの砂糖投入。


麺をかじってみると…なんとも言えない微妙な甘さが、食欲を低減させていく。




「まっず…!こんなんじゃ、あたしお嫁に行けないよぉ!」




半分泣きそうになりながらも、あたしはとりあえず茹でたばかりのパスタを、ゴミ箱へ投げ入れる。


パスタに絡める予定だったカルボナーラクリームも、一旦ラップをかけ、冷蔵庫に入れる。


カルボナーラクリームは上手く作れたのに、パスタを上手く茹でる事が出来ないあたしって、一体何なんだろう。




「とりあえず、新しいパスタ麺を出して、お湯を沸騰させて、今度は間違えないように塩を準備して―――」




ひとつひとつの手順を口に出しながら、今度は失敗しないように慎重に作っていくと、なんとか時間内に作り終える事が出来た。




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