俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~
ドアノブに触れる予定だった手のひらは、寂しく宙を舞い。
あたしが触れる事の無かったドアノブは、勝手に回り。
そこから現われたのは、お父さんでもお母さんでもない、まったく見た事の無い男の人。
しかもしかも、黒いスーツに青いネクタイを身に纏った、かなりのイケメン!
この人誰?と考えるより先に、あたしの身体は言う事を聞いてくれずに、動き出してしまった。
「…見つけた」
「は?」
「あたしの王子様、見つけたっ!」
「何言ってんだ、オイ」
そのままスーツを鷲掴みにし、あたしはイケメンをキラキラ光る目で凝視する。
この人だ。
この人こそ、あたしの運命の王子様だ…!!
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