俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~
「抱き付いちゃっていいですか…!?」
「は…?」
「鼻血噴き出しちゃっていいですか…!?」
「…頭、大丈夫かよ」
イケメンが頭を抱え込んでいる事なんて、見ないフリ、知らないフリ。
呆気に取られているイケメンのスーツの裾を掴んで、本当に抱き着こうとすると。
「おい柚。ストップだストップ」
「へ?」
頭上から、聞き慣れたオジサンの声が聞こえてきた。
この少しハスキー要素が入っている声こそ、あたしと血が繋がっている存在である…
「お父さん!お帰りなさい!」
「まず柚、そのスーツを掴んでいる手を離そうか」
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