俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~
それは、感謝を伝える言葉。
こんなあたしをずっと想ってくれた、池谷くんへの偽りのない気持ち。
「柚の正直なところ、本当に好きだった。だから、俺からも言わせてほしい。
――俺も、今までありがとう。これからは新しい関係を築けるように、お互い頑張っていこうな」
向かい合うあたしたちは、笑顔だった。
後悔のないように、突き進んでいきたいと、そう願った。
「じゃ俺はもう帰るな。また“月曜日”な」
「うん!気を付けてね!バイバイ!」
大きく手を振ると、池谷くんは笑顔で手を振り返してくれた。
人を傷つけるのは心が痛いけど、これが“恋”って気持ちなんだろうな。こうやってみんな、少しずつ成長していく。
あたしも帰ろうと、校門を目指して足を動かした時だった。
「――柚ちゃん」
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