love you…
彼とは席が遠い。

さっきからずっと笑いかけてくれる。

気付いたんだろうな。

そのせいで授業が全然頭に入らない。

まあ、普通に受けても入らないけど。



「いつまで数学やるの?」

流花の声で現実に戻る。

夢の中だったわけではない。

ふと、時計を見ると3時。

授業は全部終わっていた。

ちなみに数学は1時間目。

どうやってお昼食べたんだろう…?

「帰ろうよ。」

「ふうちゃん、いいの?」

ふうちゃんとは流花の彼氏。

「今日、休みなんだよね。」

「そう。」

チョコが気になったけど、彼女と帰ることにした。
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