『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
『俺達は、“軍の奴らが俺達から全てを奪っていった”と思っていた…』


『しかし、そう思いながらも俺達は結局のところ、その憎んで居た筈の軍の奴らと何ら変わらない事をしていたんだ。』


『まだガキだった筈の俺の両手は、とてもガキとは思えない程に薄汚れ…大量の血に塗れ…心は酷く歪みきっていた。』


『当時の俺達を弁解するなら、両親が居ない幼い俺達には、真っ当な生活を送る方法が無かった…』



『俺は当時、自分に言い聞かせていたのかも知れない。』


“これを奪わなきゃ生きられない。”


“だから決してこれが欲しいから奪うんじゃ無い…生きる為に奪うんだ…”


“コイツを殺さなきゃ、コイツに殺される。”


“だから決して人を殺すのが楽しい訳じゃない…コイツ殺さなきゃ俺は生きられない…”


“俺は奴らとは違う”


“俺は奴ら見たいにはならない”


そう思いながら、自分を偽り人を傷付けながら生きていた。


『そんな荒れた時代の話しだ。』



そう言うとローは俺に今までの全てを語り始めた。
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