『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)

第5節『疑問』

―魔法化学室―



すると、ミカエルはクラスの奴らに“どの時代”に行きたいかを聞き出した。



『はいじゃ〜あ試しに、みんなが行ってみたい時代正確には、何年後くらいに行ってみたい?』



ミカエルがそう尋ねると、真っ先に手を上げるエドワード。



『はいはいは〜い先生』


『俺は、西暦1550年に行きたいで〜す』



すると、ミカエルがエドワードに言った。



『お君も威勢が良いねぇ』


『君、名前は?』


『エドワードです』


『そうかエドワード君か』


『それで、エドワード君はどうして西暦1550年に行きたいの?』



するとミカエルの問いに、威勢良くエドワードが答えた。



『それは勿論あの超有名な“ノストラダムス”に会いたいからで〜す』



俺は、ミカエルとエドワードの会話を割って入ってエドワードに聞いた。



『なぁ、エドワード。その“ノストラダムス”って誰だ?』



するとエドワードが自慢げに俺にこう言った。



『はぁ?お前、あの“ノストラダムス”を知らないのかよ〜』


『ノストラダムスってのはだなぁ基本的には医者だけどそれと同時に有名な“預言者”でもあるんだ』


『預言者?…』


『そう』


『“西暦1999年7の月…恐怖の大王アンゴルモアが地球に訪れ、人類を滅亡させる”的な預言で、超有名なんだぜ』


『“西暦1999年”?…』


『“アンゴルモア”?…』

『おい、エドワード、その預言って西暦1999年だろ?』


『でも、俺達の時代がそのアンゴルモアに“滅ぼされた”なんて歴史、一度も聞いた事無いぞ?』


『まぁ、とんだ“ほら吹き野郎”だったんだなそいつは』
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