『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
私達が静まり返って居ると、ミカエル先生が仕方なさそうな表情をしながらこう呟きました。



『……よし…“しかと”しよう』


(え?……)



そのミカエル先生の呟きを聞いた私は凄く不安になりました。


そして、私は咄嗟に隣に居たマルグリット先生に目を向けると、やはりマルグリット先生も不安そうな表情を浮かべて居ました。


そうな私達をも無視したかの様にミカエル先生はそのまま14世紀のジャンヌに神の声を伝え始めました。



『ジャンヌよ…神に選ばれし少女ジャンヌ・ダルクよ…』


『私はミカエル。“大天使ミカエル。』



そのミカエル先生の神の声を聞いた私の友達のジャンヌの方は何がなんだか理解出来てない表情をして居ました。


けれども、そんなジャンヌの表情を敢えて見て見ぬフリをしながら14世紀のジャンヌに神の声を伝え続けるミカエル先生。



『ジャンヌよ…私の声が聞こえているか?ジャンヌよ…』



そして、そんなミカエル先生を祈りにも似た計画を聞き入れてくれているかの様に返事を返してくれている14世紀のジャンヌ。



『はい。ハッキリと聞こえています。』


(はぁ〜…何とか14世紀のジャンヌは信じてくれて居る見たい。)



私はそっと胸を撫で下ろし、一息ついて居ました。


すると…そんな私達の安心など全くと言って善い程、気にしない…


いいえ…間違えました。


そんな私達の安心を“ぶち壊す”かの様なセリフを言い始めた未来のジャンヌでした。



『おいミカエル。テメェ息なり、なに訳の解らねぇ事言ってんだよ?』


『大体、何時からテメェは“大天使”になったんだぁ?』
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