僕と君との境界線【BL】
「それで?…遠く離れていた恋人同士の再会に…、僕が一体何の関係があるっていうんだ?」
とげとげしい言い方だった。
でも、こうでもしないと、幸せそうな2人を目の前にして、僕は冷静を保てなかった。
「恋人…?」
戌井は眉をひそめ、隣りにいた桃井の袖を引っ張った。
「あんた…、全然話してないの?」
桃井は肩をすくめた。
「あっきれた…。だからややこしくこじれたりすんのね」
「一体、何の話だよ…」
「だからさ…、私たち2人のこと、あんた…」
「あんたって言うのやめてくれるか?史高吉野ていう名前があるんだけどな。戌井さん」
僕は皮肉たっぷりに語尾を強くした。
しかし――…戌井はちっとも気にした様子もせず