私のSweets Boy 2
「陽介、ゴメンね」
「いいさ、それくらい…
それより、さ、行こうか」
麻紀の手をとり、
手を絡め、
花火がよく見える高台に向かった
歩きながらも、
ポン、ポンと音を立ててあがる花火
ちょうど、高台に着いた頃は
クライマックスになり、
連続花火になった
その間も、
2人、ずっと手を繋いだまま…
仕掛け花火が終わると、
最後の二尺玉…
ヒューっという音のあとに、
一旦、静かになる夜空、
そして、
お腹に響くほどの音のすぐあとに
大輪の花が咲いた
麻紀の体が、
俺に寄り添った
「麻紀…」
呟いた俺の顔を見上げた麻紀の唇に、
俺の唇を重ねた
この夏の日を、
俺は一生、忘れないだろう