風のおとしもの。


「こんな下らない存在のせいで、他人を不幸にするだなんて間違っています。里香さんごめんなさい、私、謝っても足りません」

「雛乃何言って……」

「里香さんだけでも、行って下さい。まだお二人は教室にいるハズです」


視界が暗くなっていく。
俯いたせいで前髪がかかるからかな。
よくわからない。


「今まで良くして頂いて、ありがとうございました」

「あ、おい!雛!」


頭を下げ、一目散に駆け出していた。
廊下は走っちゃダメとかそんなことが頭の隅に浮かんで、自分は本当に下らないやつだと思った。






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